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宮城谷昌光 『沙中の回廊』 [読書感想文]

いろいろ混乱中。一部の人は「これ読むの二度目」と思うかも。手広く広げてはいけないのだ。

さて、感想。

アイルランドに来て読んだ2冊目の日本語の本。

宮城谷の主人公の二種類(ハデハデ大活躍 か 少しずつ上りつめる)の後者がこの話の主人公。生まれはあんまり良くないけど、信念に生きたらしぶーくすこしずーつ政治の舞台を上っていき、最高位の身分に至ったのが最後から9ページ目。派手の活躍もあまりせず、筋だけ通しました、という人。太公望とか、呂不韋とか、物語の始めから数奇な運命を歩んで、っていう有名人とは違う主人公を書かせた方が、宮城谷節炸裂だな。

今連載中の『三国志』はどうなるのか少し不安。宮城谷節で三国志。淡泊で、少し説教くさいのかぁ。

地図が少々情報不足なのが難点。これは宮城谷の小説ではよくあることだが、今回は「他の本の地図の使い回し?」と思わせるほど、登場する地名のほとんどが載っておらず、登場しない地名が一杯。まあ、はっきりしない時代だからしょうがないんだろうけど、これなら地図を載せて読書を中断させるより、なかった方がましかも。

沙中の回廊〈上〉

沙中の回廊〈上〉

  • 作者: 宮城谷 昌光
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫


沙中の回廊〈下〉

沙中の回廊〈下〉

  • 作者: 宮城谷 昌光
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫


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お天気について・その2 [気候]

アイルランド人の持ちネタなのかもしれないが、「何を勉強しているの?」、「アイルランドには慣れた?」、「なぜ中世初期アイルランド史なの(これはアイルランド人でなくても聞くけど)」という質問に必ず「アイルランドの天気はどう?」という質問が入る。あるいはそれだけ聞く人もいる。天候の話は、共通の話題のない人たちの間のネタとしては最適ということだから、聞かれるのかもしれないが。

彼らにとってはやっぱりこの気候は不満がある、ように聞こえる。しょっちゅう降ってくる雨、時には風。まあ、ともかくも雨、あるいは湿気について。humid とは言わないのね。damp なのね。生きた英会話(笑)。

私としては今のところそれほどひどい天候に会ってないせいもあって、それほどひどいとは思わないけど、話を合わせるために「雨がね」とか言ったりしてる。やはり、話題のない時こそ天候の話・・・。

ルームメイトのアイリッシュの女の子(30直前の人に女の子、もないけど、彼女は20代半ばに見える)がテレビで得た情報によれば、今年の夏はとっても暑かったので、今年の冬はとっても寒いらしい。なにーっ。そして同じアイルランド中世史を学んでいるアイリッシュの女の子(21歳なので、紛れもなく女の子だ)によれば、今年の冬はいつもよりも雨が多いだろう、という予想。すでにいつもより雨が多いらしい。そうなの?

勉強する分には雨はあんまり関係ないしね、と強がってみせる。しかし寒さはなぁ。まあ、今日は天気が良かったんだけど。あんまり寒くなかったし。


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