留学について・2 [study in Dublin]
書きまくってる今日この頃。
2回目にダブリンに語学で短期留学したのは8年前。このころはまだまだアジア人を街角で見ることが少なかった。でも日本人観光客が増えたなぁ、と思ったのもこのころから。たぶん日本において本格的に「ケルトブーム」(イヤな言葉)が普及したのがこのころなんだろう。
このときの情報収集も記憶にないが、ネットではないかな。今度はUniversity College Dublin (UCD)のApplied Language Centreに来てみた。期間は1ヶ月ぐらいだったと思う。このときは主にファックスで連絡を取り合った。飛行機のチケットのことなども考えて、3ヶ月前に準備を始めたので、ホームステイ先にこちらから手紙を書く余裕もあった。
http://www.ucd.ie/alc/
手続きは基本的に前回と同じ。東京銀行(合併してたか?)で現金を振り込み、HISで格安チケットを買い、トラベラーズチェック(英ポンド)を作成。そういえばこの時もまだ「地球の歩き方・アイルランド編」なんていう便利なものがなかったので(あったかもしれない。現在あるけど超薄い、情報量不足しまくり。前に比べれば間違いは減ったけど)、Lonely Planetのアイルランド編を購入。分厚い。情報量多すぎ。日本語版はまだ出ていない。
http://www.mediafactory.co.jp/books/lplanet/
本家の方ではいろんな種類があるみたい。「アイルランドでサイクリング」。確かに比較的平たい国だから、楽だろう、アルプスを自転車で越えちゃうようなドイツ人やフランス人にとったら。車が走るの向きが逆だけどね。
http://www.lonelyplanet.com/
Lonely Planet Ireland (Lonely Planet Ireland)
- 作者: Tom Downs, Fionn Davenport, Des Hannigan, Etain O'Carroll, Oda O'Carroll, Neil Wilson
- 出版社/メーカー: Lonely Planet
- 発売日: 2004/01
- メディア: ペーパーバック
この時初めてロンドン→ダブリンを飛行機で移動。ロンドンの税関を通るときは前回もそうだったが、短期留学なので「観光、しかもイギリスはトランジットだけ」と嘘ついて、難なく通過。7月の半ばぐらいについたと思うが、夜10時過ぎにダブリンに到着してもまだまだ明るくて、「あー、ヨーロッパ」と思わせた。
まだ飛行場→街中直通バス、っていうのがなかったんじゃないかな? それとも気が付いていなかっただけかもしれないが、ダブリン市バスで、ほとんどバス停に止まらない「エクスプレス」系のバスで市内に出て、そのあとタクシーでホームステイ先に向かった。
午前中だけじゃなく、火・木の午後にもコースを取って、結構まじめに通っていたが、じつはUCDの語学学校に来たのにはもう一つの理由が。1つめの修士論文(アホなことに修士に二度通った私・・・)のために大学図書館に行くこと、それがかなり大きいポイントだった。デポジットだったんだか、結局払ったんだか記憶にないが、わりとお金を払って図書館カードを作ってもらった。で、コピーをしまくった。日本にはない本(あっても地方にあって取りに行けない本)が一杯!
最後の1週間ぐらいだけ大学の寮に泊まったが、この時も、夏だけ寮に旅行者が泊まれるとは知らなかった。そういえば、同時期にケンブリッジに短期留学してた友人が週末遊びに来て、オコンネル通りのバーガーキングで置き引きに遭っていたっけ。まったく気が付かなかったので、上手な置き引きだったんだろうな。
ま、語学留学は半分は遊びか。贅沢な遊びではあるが。両親に深く感謝。
宇月原晴明 『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』 [読書感想文]
これも一月前に読み終わったものですが。
まだ学校の始まる前で、長期滞在許可証とか学生証問題でバタバタしていて、落ち着き無く、ただただ現実逃避したかっただけの時に一気読みしたもの。今思うともったいないことをした。
買ってから知ったのだが、「日本ファンタジーノベル大賞」の大賞受賞作。大賞受賞作は『後宮小説』、『糞袋』以来。そういえばずーっとチェックしてなかったな。始めは鳴り物入りでいろいろと取り上げられていたし、第1回大賞受賞作品がすばらしかったから、話題にも事欠かなかったけど。
http://www.yomiuri.co.jp/jfn/
これもかなり良くできた話。古代シリアと、中世日本、そして物語が語られるのが第2次世界大戦前夜のベルリンと、舞台装置が秀逸。日本の戦国武将を古代ギリシア文化圏(ローマ帝国の東部)の文化と結びつけるという、まったく新しい視点を提示した歴史小説だと思う。安土・桃山時代をあっという間に違う意味で神秘的にしてしまった。まさにこれぞファンタジー。しかも小説に下地に実在の小説を使うところも、小細工が聞いている。といっても寡聞にして私は存じ上げておりませんでしたが。こっちを知っている人がこの小説を読んだ場合、どのような感想を持つのか聞きたいものだ。
斬新な舞台装置と特異な視点を持った歴史小説、として始まりからどんどん引っ張り込み、中間も、中だるみせず一気に読ませるが、残念なのがあっけない幕切れ。語り部の相方は始めからその正体はばれているので、こっちの扱いはいいとして、なぜ信長が明智光秀に討たれたのか、その理由付けがはなはだ希薄。あるいは、私が読み切れていないだけの問題かもしれないけど。途中までの、迷いのない信長の行動との差が大きいように感じた。これは、終わり方が決まってしまっている、歴史上の超有名人を登場人物にした場合の、難しさだとは思うが、もう一ひねり欲しかった。
ちなみに下敷きにした小説はこれ。
若干タイトル変えちゃった。 [映画。漫画。]
寝れないし。昨日寝過ぎたからに違いない。
悔しいので私が日本を発ってから発売された、継続的に買っている漫画たちの表紙だけでも眺めることにする。
↑これだけライト・ノベル。
↑わりと作家買い。1巻の時点ではいまいちおもしろさ感じられず。
↑「完」らしい。この人の作品の中ではいまいち。BLですが。この方、BL度薄くていいんですけど・・・。でもこれはそうでもないらしい・・・。
↑はうう。これはかなり読みたい。自分のやってる時代とは全然当てはまらない時代だし、ヴィクトリア時代が好きかと言われれば、わりときらいな方だけど、作者の態度がすばらしい。当時の風俗を上手に取り入れ、しかも暑苦しくならない程度の恋愛も付加した、上手なお話。作者は自分をデフォルメしているが、お話作りは上手なようだ。とりあえず5巻までの判断では。
↑まあ、最初から読んでるから。前巻は説明的台詞が多すぎたね。古代日本史好きだけどさ。
↑ここまで巻数増えてるのに、それほどいろいろな意味で「インフレ」してなくて、さっぱりとした良い漫画。ただし、あるところで止め時を見つけないと、ダラダラ続くだけ、になる予想もほんのりある。
↑舞台のモデルは中世ヨーロッパなんでしょうな。15,6世紀? ヨーロッパの一部はすでに中世でなし。巻数が進むにつれて反比例的にスピード感が遅くなっていく作品。これ読んで、カルカッソンヌに行きたくなった。
語学とか [雑記(徒然なるままに)]
今日は11時半に起きちゃったから、なんかくるった。しかもネットしすぎ。
フランス語の本を買う気満々の私。このためにフランス語の辞書も持参したのさ、フフ、とうそぶいてみる。
ちょっと待て、自分。語学の勉強に来たのか? 英語、ラテン語、古アイルランド語、さらにフランス語? アホか。というわけでちょっとだけ自粛。冬になったら考える。
Tkawa氏の教えてくれた本がこの大学図書館にない理由は、ということで中世史の先生方の研究テーマをさっと見る。あ、中世教会史(大陸)がいない! 大陸やってる人ではイタリア都市史をやってる人が一人いるだけ! あの必ず目が合うとほほえむC博士だけじゃーん。日本の大学と、この違い。やっぱり本場はアイルランド史の先生が多いのねぇ。それを求めてきたはずなのに。
でもね、日本人としては、外国人としての研究者の目から見たアイルランド史、という形をしたいのよ。つまり、ある程度大陸のことも意識して(それが研究の内容に直接影響するとかしないとか、そういうことではなく)したいのだ。みんながみんな「何でアイルランドの中世史?」と聞くが、その気持ちは分かるけど、「興味深いわねぇ」という感想で終わっちゃいかんのだ。という立場表明をしてみる。
アイルランド勝ったけど、フェロー諸島相手に1−0じゃあなあ。来週のスイスに勝った場合、勝ち点が同じになるようだけど、得失点差とかで順位が決まるのだとしたら、もうちょっと点とっとかないと危険だよ。まあ、フランスに負けた時点で望み超薄いんだけどね。
チェコもオランダに完敗のようだし。FIFAのサイトで見れるというから繋ごうとしたが、「混んでて繋がりません」との返答ばかり。そりゃそうでしょ。
明日はもう少し早く起きなくちゃだめだな。