SSブログ

秋到来 [雑記(徒然なるままに)]

本日は6人ほどでダブリンからバスで1時間ちょいの中世のお城の残る、トリム(Trim)という町に行った。アイルランドで最も大きいノルマン様式の城と、その城壁が一部残る町で、ツアーガイドもいる、ちょっとした観光地だ。

天候はいつものごとく晴れたり風が吹いたり雨が降ったりだったのだが、寒かった。13度ぐらいだったのだろうが、風のせいで体感温度は10度に達しなかったのではないだろうか。

写真がないのが残念だが、かなりの部分が残っている遺跡で、半日ほど観光するにはもってこいの場所だ。中山☆香の「妖精国の○士」(あまり書きたくなかった・・・)に出てくる城ってこんな感じ、と思わせるものだが、漫画と違ってやはり中世って寒い、汚い、暗い、という三重苦(もっとだろう)の時代だな、と実感した。

ガイドの付く城の中は屋根も付いて、窓も一部張られて、風はほとんど入ってこないのだが、完全石造りのため芯から冷える。両手は感覚がなくなった。そこで聞いた話でもっとも興味深かったのは、トイレの利用法。排泄されたものを下働きのものがかき混ぜて、アンモニアを大量に出し、領主やその家族らの衣装をそのアンモニアの中にさらすことで、寄生虫を取り除く、ということだ。その場では「くさい!」と笑い話になったが、よくよく考えると、生活の知恵と驚く。中世史を学んでるものとしては、史料を読んでも出てこない、そういう小さいな生活の姿が、実はかなりおもしろく感じるものなのだ。

そんな生活はしたくはないが。

帰りに、街路樹の一部が黄色くなっていることに気づき、「本格的に秋なんだな」と思わせる季節に突入。それでも徐々に黄色くなっているのではなく、なんというのか、葉の一部が一気に黄色くなったような、グラデーションを感じさせない変色の仕方で、しかもまだ青々と茂っている木々も多いことから、やはり「ぐだぐだ」と季節感を感じさせずに時が進む国、と思うことしきり。未だにあじさい咲いてるからね。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。