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聖者と学僧の島 [アイルランド的小咄(雑学)]

とかつて呼ばれたアイルランドだが(用語が古いし)、寮の部屋から外を見ると、向こうの建物(同じ寮の違うビルディング)の2階(日本で言うと3階)の部屋に、部屋の電気を点けず卓上ランプだけで熱心に何かを読んでいる外国人が(私の主観で「外国人」。私の方が実際すっごい外国人なのだが)見える。しかも横顔しか見えない。微動だにせず熱心に読んでる姿と、あまり大きくない窓越しに見える姿が、「学僧みたいでステキ」と思わせる光景であった。

そんな姿をぼーっと眺めながら夕飯に肉じゃがを作る私。

あっという間に目が悪くなる気がするのだが、アイルランド人は薄暗くても気にならないらしい。南向きでない部屋での授業は、たいてい薄暗いが、誰も電気を点けようという気にならないのが不思議だ。


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大学院への留学 [study in Dublin]

「西洋史を学んでいる学生は、博論書く前に研究対象国に赴いて1年は留学するべき」ということなので、留学してみた。その顛末を。

博士課程の2年目で行くつもりは始めからあったので、2年目の秋頃から何となく行動を開始してみた。行きたい大学は決まっていたので、そのHPへ行って、まず指導教官になって欲しい先生に当たりをつけた。これもほぼ決まっていたので、名前を探して、メールアドレスを調べる程度ですんだ。

残念なことにUCDの当時のホームページは情報が古く、学費もまったく分からない。それでもともかく指導教官が受けてくれるかどうかが重要なので(これって日本の大学院にも当てはまるな)、失礼ながらメールを送った。送り返されてくる。再びトライ、送り返されてくる。「こんな宛先ありません」と。途方に暮れた。これが11月のこと。

今度は関わりのありそうなところに片っ端からメールを送った。Faculty of Arts, 国際学生課(International Offce)、歴史研究科(School of History)。「○○先生にメールを送ったのですが、送り返されてくるのだが」という質問も入れて。さらに、指導教官になってもらいたい先生には手紙を送った。友人の話&私の経験から、優先順位は手紙>ファックス>メール、と考えていたので、先生の方は緊急性も考えて最上位の手紙を送らせていただいたのだ。

案の定、メールだとお返事がこない。これは経験済み。次はファックス攻撃。そうしたところ、国際学生課よりメールでお返事が。ファックスを歴史研究科等にすぐに送ったので、向こうから返事が来るだろう、とのこと。やっと、来た。そこで、指導教官の正しいメールアドレスを知る。ちなみにこの時点で先生からお返事は来ていない。これで12月に突入。

先生からいいお返事がもらえるまではそれ以外の行動は慎もう、というか、かなりやる気がなくなっていたので(しかもバイトの塾講が冬期講習直前でてんてこ舞い)、しばらく放置することにした。この時点ではまだTOEFLの状況についてもつかんでいなかった。(最後に受けたのが10年も前だから、何も覚えていなかったし、所属先も変わったので、どこで用紙をもらえるか、−−−用紙、と言ってる時点で時代に取り残されていたのだが−−−まったく皆目ついていなかった。)

新しい展開が始まるのは年が明けてから。

今思うと、この時期はテスト期間中、冬休み直前などという、学校側にとってもてんてこ舞いの状況だったのだと思う。10月ぐらいから準備を始めれば良かった。

以下次号。


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