気になる本 [学問]
『中世の俗人像』
Images of the Medieval Peasant (Figurae: Reading Medieval Culture (Paperback))
- 作者: Paul Freedman
- 出版社/メーカー: Stanford Univ Pr
- 発売日: 1999/04/29
- メディア: ペーパーバック
書評を読む限りでは、中心は中世後期。「俗人」研究だから、しょうがないといえばしょうがないが、著者の意識としては、後期のイメージの源泉は初期、ということで、多少は関わりがありそう。
自分の研究とはかなり関係がないけど、ちょっと読んでみてもいいかなぁ、とは思うが、なぜかアイルランドの本屋さんの歴史コーナーって、すっごく充実してないんだよなぁ。アイルランドの歴史、という棚は大量にあるのに。
中世史研究を繋ぐ架け橋・Medieval Studies in Japan (MSIJ) [学問]
曰く、数多くの中世史の研究分野があり、それぞれが研究会や学会を開催し、雑誌を刊行しているが、学際的な学会、「中世学会」なるものは現在の日本に於いては無いために、中世学者の交流が制限されている、と。それを憂えた有志がまずは情報交換のため、として開設したサイト。
http://medievalstudiesinjapan.jot.com/WikiHome
有志はヨーロッパ中世史研究者ではあるが、敢えてそのサイト名に「ヨーロッパ」という冠をつけなかったのは、ひいては日本や東洋の中世史をも包括したいとする意思の表れで、これは真に賛同すべき高い意識だ。
というわけで、ただいまは海外にいる身とはいえ、活用させていただきたいと思いまして。情報収集が非常に苦手な人間としては、こんなに便利な場はありません。ありがとうございました、関係者一同さま。