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宗教か、経済か? [雑記(徒然なるままに)]

たいした情報ソースを持っていないので、あまり断定的には書けないことだが。

今更ながらフランスでの「暴動」について。今日で12日らしい。行動を起こしているのがムスリムが多い、とのことで、「イラクとの関わりが」なんてトンデモな話もあるみたいだが、これでまた「イスラム教徒って本当に凶暴」などという「常識」がまかり通る下地がさらに強化されてしまったように感じて、残念でならない。

イスラムの教義はほとんど知らないので、イメージ論になってしまうが、イスラム教という宗教は、私にとっては非常に柔軟なイメージがある。中世イメージだけど。確かに、特に19世紀以降の西洋的発展から取り残されて、「男女同権」や、「ジェンダー問題」、そして自由主義、資本主義から大きく後れを取ってしまい、かつて(って、とっても昔ですが・・・)の経済的、文化的第一人者としての地位から転がり落ちてから、長い時が経ってしまったわけだが、だからといってイスラム教が遅れているとか、間違っているとか、キリスト教が優っているとか、そういう話では語れないし、そもそも、信仰の問題を「正しい」「正しくない」という点では語れない。

何を言っているのか自分でやや分からなくなってきた。ともかく、イスラム教に貼られた「遅れている」とか「差別的だ」とかそういうレッテルを、「先入観」として排除した状態で、冷静に見る必要が、世界的にあるんじゃないか、と。

これが本論ではない。話がそれてしまうのが問題だな、私の。

フランスの状態を見ていると、イスラム教徒が暴れているのではなく、経済的にも市民的にも差別され、「第2級市民」に甘んじなければならない状態に置かれた、エネルギーの有り余った若者が鬱憤を晴らしているようにしか見えない。騒ぐ方には何も生み出さない破壊のための破壊、だと言える。

あからさまに差別されたこともないし、警察に職質されたこともない(無灯火の自転車でとっつかまったことは数回あるが)私が理解することは難しいだろうし、理解したつもりにもならないが、問題は宗教ではなく、宗教は問題の一部に過ぎず、それによって派生した差別、そしてそれによる無職状態、そして貧富の格差の拡大、つまりは経済的な部分が最も大きいように思う。

北アイルランドの問題も、カトリック対プロテスタント、というより、そこから派生したカトリック教徒に対する就職等の差別、そしてそれによる貧富の格差、というのが大きな原因だと思われる。

そう考えると、小さなことでも差別し、経済的にも困難な状態が続いている日本で、同じことが起こることも当然あり得るわけで、われわれは対岸の火として眺めるのではなく、冷静に、そうならないようにするためには何をしたらいいか考える時が来ているように思う。

その辺の視点を現在の議員センセイ方がお持ちであるとはとうてい思えないのだが。貧富の格差は明らかに大きくなっているのだがね、現在の日本は。そこで大切なのが教育だと思うのだがね。

諦めるしかないのかな・・・。明るい未来が見えないよ。


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