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1月病 [アイルランド的小咄(雑学)]

とは言わないが。

January blueと言ってしまったりはするようだ。
「特別な表現か」と聞いたところ、
そうでもない、との答え。
予想通り、
クリスマスから年末に書けてのお祭り気分&冬のお休み期間明けで、
1月はつらい、たるい、ということらしい。
日本だと「あともう少しでこの年度も終わりだ」と、
シメが近づいてくる感じがするが、
9月や10月始まりだと(学校が)、
新学期がスタートしたばかり。
長い長い学期が、初夏まで続くのかー、
次の長い休みはイースターかー、
と思うとちょっと疲れる、のかも。
しかも今年のイースターはちょっと遅めだしね。

学生生活長いから、
1年の考え方はいつまでたっても小学生と一緒、
という状況を 30過ぎても持ってしまっている自分を鑑みて、
開き直ってみる、外つ国での初冬。


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デモ [アイルランド的小咄(雑学)]

本日、ここ数日以来進められてきた話し合いがうまくいかず、アイリッシュ・フェリーの雇用問題から発したデモが、アイルランド各地で発生。「National day of Protest」と銘打って、多くの人が参加した模様。ニュースを読む限りでは、(ラジオでのヒアリング不可能・・・)もっと安い人件費ですむ東欧出身者達を雇って、アイリッシュの労働者の多くを解雇する、という話だ。まあ、確かに、飛行機に比べると格段に高いのだ、フェリーの運賃。片道で100ユーロは軽く突破している。これだダブリン・ロンドン間の飛行機だと、往復で税金入れても90ユーロ、もしくはもっと安いこともあるだろうね。ライアンエアーなら、間違いなくもっと安い。

驚いたのは、大学のあちこちに、「一緒に労働者を応援しよう」という呼びかけのビラが一杯貼ってあること。日本ではあり得ないだろう(あるのかもしれないが、寡聞にして私は知らない)。学生のころから、こうやって社会の仕組みやそのひずみに触れる機会があるのは、市民として成熟するには良い。

今日は、本来元々あまり出かけない方なので今日だけ、というわけではないが、昼過ぎから1万人を超えるデモがあったダブリンでは、交通は完全に麻痺してしまったようだ。元々すべての交通網が地上にあるため、こうなるともう完全に混乱してしまうのだな。

そういえば故知に着たばかりの時にもダブリン市内でデモがあって、途中でバスを降ろされて、あげく帰りのバスを捕まえるのにかなり苦労した時があった。日本ではデモが少なすぎるし、参加者も非常に少ないものだが、さすがに民主主義の発祥の地(西ヨーロッパ、という意味で)、3ヶ月ちょっとの滞在中に少なくとも2回、ダブリンでデモがあったわけだ。


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『ケルズの書』とロイ・キーンの芝居 [アイルランド的小咄(雑学)]

Tokyo galleryって、東京都美術館のことだろうか。とりあえずそこが、『ケルズの書』を所蔵するトリニティカレッジにその貸し出しを依頼したそうだ。しかし、一昨年、たの写本をオーストラリアに貸し出したところ、環境の変化によって変色が起こってしまったため、今後『ケルズの書』はいかなる場所にも貸し出ししないことにした、とのこと。これまでに3回、『ケルズの書』は貸し出されているそうだ。

東京で展示、って、いったい何の展覧会なのだろう、そっちの方が気になる。

さて、私は芝居には興味がないのだが(せっかくダブリンにいるのに)、1月にちょっと気になる芝居が始まる。「I, Keano」というタイトルで、たぶん何か有名な芝居のパロディなんだろうけど、まったく知らないのでその辺のおもしろさは分からない。が、実はこれ、舞台はどうもローマのようなのだが、主人公が演じているのはロイ・キーンと2002年ワールドカップ時のアイルランド代表チームの監督。あおり文句も「来た、見た、帰った」。つまり、ワールドカップの直前合宿で、監督とケンカして帰ってきてしまったロイ・キーンをモデルにしてる芝居なのだ。あおり文句からすると、シーザーがらみの芝居のパロディ?

ちょっと見たい・・・。


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ポーランド移民 [アイルランド的小咄(雑学)]

アイルランドにはポーランド移民、あるいは出稼ぎ、が多いという。たとえ街で見かけたとしても、私にはアイルランド人との見分けは付かないし、彼らがポーランド語を話していたとしても、まったく分からない。ただ、アイリッシュが言うには多いそうだし、実際そういう話もよく聞く。

彼らが多いのは、やはり昨年ポーランドがEUに参加したことが大きいのか、と思い、そのようにルームメイトのアイリッシュに聞いたところ、じつはEU圏内になる前から、比較的ポーランド人はアイルランドで労働ヴィザを取るのが楽であったらしい。急激に経済成長をしているアイルランドでは、労働者は欲しいところであろうし、ポーランド人としてもその収入等から、どちらにとっても願ったりかなったりであろう、というのは分かるが、なぜポーランド?

実は、その主な理由は二つあるそうだ。一つは宗教。どちらも比較的保守的なカトリック教圏。宗教的な理由というのは結構大きいようで、実際に英語学校に来ているヨーロッパ人では、スペイン人やイタリア人がその比重の大きいところを占めている。6月はスペインから14,5歳の子供達が、その後にあるらしいテストのために相当数が送り込まれてくるらしい。「6月はスペイン月」になってしまうそうだ。さらに、3ヶ国に於いては「大家族」、という「古き良き慣習」が共通している、というのもあって、親にとっては安心できる短期留学になるそうだ。

もう一つ、ポーランド人がアイルランドに働きに来やすい理由が、歴史、だそうだ。つまり、両国とも長い間「植民地化」されてきた、という歴史的経緯があって、アイルランドは国として、ポーランドがEUに入る以前から、多く受け入れてきている、ということだ。この話は非常に興味深い。もう少し突っ込んで聞きたかったが、いかんせん私の英語力の限界があって、「へーっ!」という、トリビア的反応しかできなかったのが、非常に残念。

「カトリック」と「近隣強国による植民地化」というのは、アイルランドの国としてのアイデンティティ、その大きな要素であると思う。そのことをふまえてアイルランドの現在を見る、というのも、結構興味深いことであるなぁ、と思った。「植民地化」される側というのは、その傷は深く根強いものだ。と、日本人としては考えなければならない問題でもあるしね。


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アイルランドのダメなところ [アイルランド的小咄(雑学)]

これはルームメイトのノルウェー人とも前に話したんだけど。

せっかくここ数年経済活動が活発で、おそらく国民総生産(?)、何というのか忘れてしまったが、とにかく国としてのもうけが大きく増加したであろう国なのにもかかわらず、インフラの計画性がないこと。合ったとしても、非常に短期的視点にとらわれていて、この先の長い計画で行動していないこと。そこが問題だと思う。

何よりも長期的視点にたつ教育から、予算を大幅にカットしている国の国民が言うのも何ですが、政権のよりいっそうの安定や、国民の人気取りのためとかに、LUASなんて交通機関を作って、「よくやった!」と自画自賛してどうする。LUASとは、要はちんちん電車、すなわちトラム、ドイツ語ではシュトラッセンバーン、つまり路面電車に過ぎない。

ダブリン市内は交通渋滞が激しいので、ということで「バスよりも便利、時間通り」なのかもしれないが、所詮路面を走っている時点でバスとほとんど一緒じゃないですか。そして路線が少ないから、焼け石に水。乗ったことないので(爆)、都内に唯一残った市電のようにそれ専用のところを走ってるのかもしれないが、少なくとも街中では道路を走っている。

確かにダブリンはヨーロッパの都市の例に漏れず、歴史のある街だ。大きな街としてはヴァイキングが9世紀に作ったから、それ以来のものが現在の都市の地下に埋もれていることは分かる。でも、1200年の歴史のある(つまり8世紀に作られた)京都にも、オリンピックの時には無理矢理でもアテネ、そして何よりローマ以来の歴史あるロンドンなんか1世紀も前に、地下鉄を作ってるじゃないですか。後先まで考えたら、あんな路面電車でお茶を濁していても、たいした解決にはならないと、外国から来た人間は思うのだが。

確かに路面電車の方が遙かに安上がりで、しかも短期間にできるでしょう。でも、この先さらに増えるであろう交通量をどうするつもりなのだろう。ダブリンのシティー・センターはかなり壊滅的な渋滞だと思うのだが。

さらに、一言付け加えるならば、その街中の渋滞を避けるためのバイパスを造ったのはいいが、あれってタラの丘をちょっと横切っているんだっけか? ともかくあのあたりの歴史的遺跡を一部破壊している、という話で、問題になっていたはずだ。タラの丘は、中世初期やキリスト教以前の歴史、あるいは神話に興味がない人にとっては、ほとんど何にもない、羊がのんびり草を食んでいるところかもしれないけれど。歴史的遺物は、自然と同じである程度は保護、保存すべきではないか? 仮にもかつての「首都」(いろいろな意味で問題ある表現であるのは分かっている)なのに。

京都の駅ビルみたいなもんだね。まったく。人様のことは言えませんが。


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聖者と学僧の島 [アイルランド的小咄(雑学)]

とかつて呼ばれたアイルランドだが(用語が古いし)、寮の部屋から外を見ると、向こうの建物(同じ寮の違うビルディング)の2階(日本で言うと3階)の部屋に、部屋の電気を点けず卓上ランプだけで熱心に何かを読んでいる外国人が(私の主観で「外国人」。私の方が実際すっごい外国人なのだが)見える。しかも横顔しか見えない。微動だにせず熱心に読んでる姿と、あまり大きくない窓越しに見える姿が、「学僧みたいでステキ」と思わせる光景であった。

そんな姿をぼーっと眺めながら夕飯に肉じゃがを作る私。

あっという間に目が悪くなる気がするのだが、アイルランド人は薄暗くても気にならないらしい。南向きでない部屋での授業は、たいてい薄暗いが、誰も電気を点けようという気にならないのが不思議だ。


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