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パリで食い倒れ [雑記(徒然なるままに)]

年末にパリに行ってきた。やはりパリはご飯がおいしかった。

初日(30日)の夜 チェーン店だというお店でムール貝のワイン蒸しセット。付いたデザートもベルギーワッフルだが、ワッフル人はほとんど甘みが無く、上に掛かった粉砂糖が唯一の甘味、という、非常に上品な甘さに驚いた。甘いものが嫌い(特にケーキ類)だが、これは完食できた。

31日の昼 アイルランドで知り合ったパリっ子に頼んで、「パリジャンが行っちゃう、超おパリなレストラン」に連れて行ってもらった。一番気に入っているというお店はお休みだったが、パリの若者に人気の「壺の中のリス」という名前のお店で、キッシュ。ちなみに、タルトというのが本当らしく、キッシュはともかく卵と牛乳が一杯使われているものだそうで、日本のキッシュはほとんどタルト、ということが判明。

その日の夜 クリュニーがいつもより早めに閉まってしまって、ちょっと困ってそのあたりをフラフラしていて見つけたチュニジア料理屋で、クスクスとピラフのようなもの。店の名前も覚えていない(だいたいフランス語だし、私には無理)。飛び込みでなにも考えずに入ったにもかかわらず、美味。そして量多いのにお安い。最後に飲んだミントの葉っぱの入った甘い紅茶は、意外に口をさっぱりさせてくれた。デザートは甘くて食べられず。

正月の昼 日曜日だし、正月だし、かなり閉まってそうだが、日曜日は安息日ではないユダヤ街に行ったら、結構開いていた。で、ユダヤ風のケバブをいただいた。おいしかった。何よりも、こういう料理に入っていそうなピーマン(パプリカ含む)が入っていなかったのが最高! お安かったし。ボリュームもたっぷり。しかし、フライドポテトを別に頼んだ私。

その日の夜 ブッフ・ド・ブルギニョンというブルゴーニュ料理。フランス料理は結構肉肉しい。そしてやっぱり肉にはジャガイモ(フライではなく茹で)が付いていて、すじ肉がとろっとするまで煮込んであって、おいしかった。某人によると「パリの大衆食堂」風のレストランなんだそうだ。確かに同席当たり前状態の大にぎわい。

2日の昼 クリュニーの前でオムレツ。本場のオムレツー。かなり興奮して思わずあまり好きでないチーズオムレツを頼んだけど、チーズのこってり感や、発酵臭をまったく感じさせず、お上品なお味。なぜかケチャップがちょっと欲しかった私。

その日の夜 ベトナム料理。パリに来た最大の目的のうちの一つ(もう一つはクリュニー博物館)。生春巻き、フォー、エビのフリッター、で、もう一回生春巻きを頼んだ。蓮茶、というのがとってもおいしかった。すっごく甘い香りがするものなのね。バラのお茶よりも、優しい、甘い香り。レストランのお兄ちゃんは非常に不機嫌そうで、一緒に行った友人はちょっとショックだったようだけど、アイルランドで暮らしていると、普通。あ、アイルランドは結構フレンドリーじゃないのね、噂ほどには。まあ、かわいい顔をしていたので、よしとしよう、と友人も言っていたけど。確かにかわいい顔をしていた。

3日の昼 再びキッシュ(というかタルト)。健康志向のお店で、サラダ一杯付いていた。中国茶が飲めるお店で、しかも周囲の人たちはそれを食べたあと、デザートにタルト。それはちょっと無理。学生街だったのでそれほどお高くなく。キッシュって意外にさっぱり味。

その日の夜 豚足が食べられるお店に。伝統的な料理らしい。友人は思いっきり蹄部分でしたが、私は細長い肉だったので、ちょっとがっかりだったけど。よく考えたらtrotterは、「足」という意味で、それで勝手に蹄と考えていたのだ。友人はknuckleと書いてあって、そっちが蹄だ、今思うと。おいしかったけど、結構脂っこかった。やっぱりフランス料理は肉なんだな。ちなみに、セットに付いていたオニオン・グラタン・スープ、これってフランス料理だったんだー、と初めて知った。

飛び込みで入っても、ともかくどこでもはずれがない旅でした。さすがパリ、さすがフランス。


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コメント 5

知子

飛び込みで入ってもはずれがないのは店を見る目があるんですよ~絶対!
私はパリ6回中1回は2ヶ月いたのに未だ頻繁にハズレに遭遇します(TT) 
私も12月25日にマレでユダヤ系の店でファラフェルというのを食べてました^^
「ブッフ・ド・ブルギニョン」「壺の中のリス」美味しそう!早速探してみようっと。
ところでベトナム料理のかわいい顔の兄ちゃんがいるのはどこなのでしょうか、
こーっそり教えてください♪
パプリカが駄目なのに豚足はOKというきむこさんの趣味が分かりません(**;)
by 知子 (2006-01-06 08:33) 

すずきん

私もはずれが少ないのはラッキーだと思う!
フランス料理を選んでいないのが勝因でしょう。

フランスでフランスパンが食べたい。あとそば粉のクレープ。
by すずきん (2006-01-06 11:50) 

kimuko

はずれがないのはついていたのかー。ご飯に恵まれて、良かった、ってことなんですね。そう聞いたらますますパリが好きになりました。ただし、フランス語が話せる人が一緒にいるという条件付きで・・・。

>知子さん
ベトナム料理屋、だけじゃなくてほぼ全部なんですけど、店の名前が覚えられなかったんです。一緒にいた友人に聞いてみます。左岸にありました。「壺の中のリス」(これをフランス語に直訳してください。たぶんそれが店名)はマレ地区にありました。夜の7時には閉店してしまう、という、変なお店です。

>すずきんちゃん
フランス料理ってなんだかよく分からないし、特に食べたいとも思わなかったので、エキゾチック系に走ったのよ。走って正解、ってことか。そば粉のクレープは、神楽坂にあるからいいか、しかも途中で飽きるし、と思って食べなかったの。パンは確かにおいしかった。
by kimuko (2006-01-06 20:04) 

ポン吉

おおっつ。遂に年代記作家Sにならって、パギにグルメ巡礼にいっていたのね。読んでるだけで、よだれが出そう。。。煮込み料理とデザート、おいしそうだなあ。エキゾチック系もフランスはとっても美味いらしいね。しつこく書き綴ったSの気持ちが分からなくはないねえ。
そういえば、豚足(ザンポーネ・豚の足の詰め物)はイタリアでもお正月料理にあるんだけど、共通なの?なんで豚足なんだろうね。めでたいのか?
 今年もよろしくね!
by ポン吉 (2006-01-07 10:36) 

kimuko

そうか、年代記作家Sはこういう気持ちだったのね。しかも彼はかの「聖ルイ」と一緒に食べたんだから、それは書きたかったろうね。私がもしワイン好きなら、さらにこれにワインが加えられていたのか。感慨深い。
豚足、なんなんだろうね。冬に豚、っていうのは納得いくんだけど、何故足なんだろうね。ちなみに私が食べた豚の足は、まさに詰め物でした。それが「伝統的な料理法」と書いてあったよ。
こちらこそ、今年もよろしく! お近くまでお寄りの差異は、是非ご一報を!
by kimuko (2006-01-07 20:11) 

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