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The Chronicle of Narnia [映画。漫画。]

昨日、『ライオンと魔女』を見に行ってきた。英語のタイトルだと、『ライオンと魔女と衣装ダンス』だったのね。衣装ダンスは確かに重要アイテムだが、タイトルは和訳の方がすっきりしていると思う。

内容は、原作がしっかりしているから、もちろんすばらしかった。俳優達もイギリス人(だと思う。発音からすると。アメリカ人ではなさそう)で、ドイツ軍によるロンドン爆撃も緊迫感があり、始めは戦争映画を見に来たのか錯覚するぐらいだった。つまり、まさしく原作通り(と言っても、読んだのは遙か昔なので、最初と最後しか覚えていないので、ちょっと不安)。

子供達は演技達者。特に重要な末っ子の女の子と、三番目の男の子。始めに一番下の子がナルニアにやってきたシーンはすばらしかった。深い森、雪の世界、そしてあの「街灯」。そしてフォーンとの出会いも微笑ましく、まさに王道ファンタジーだった。ともかく、風景は全編通してすばらしかった。こういうことを言葉で説明するのは難しいな。ともかく、いわゆる英国産ファンタジーのイメージを、良い意味でまったく裏切らない、忠実な「絵」と言えるだろうか。

問題が少々。まず、最初の疎開シーン。もちろん蒸気機関車であるが、これを空撮している(もしくはCG)で、ハリー・ポッターを想像させる以外の何ものでもない映像。やりすぎ。そして動物たち。アスラン含めてほぼすべてCGだが、動きが変。リアルの映像の上に乗っかったCGが、いかにもCGです、と思わせる、画面のズレ。なめらかでない動き。10年ぐらい前のCG技術か? と思わせてしまう。ディズニーさん・・・。そして魔女軍団の戦士達。指輪のオーク達のよう。戦いのシーンはローハン軍を想像させる。

総じて、ハリー・ポッターと指輪に対する意識が強すぎるきらいがあった。ナルニアは、「戦後三大ファンタジー」の一つなのだから、プライドを持って作って欲しかった。BBCのナルニアシリーズを見習ってくれ。少なくともイギリスとアイルランド人の大人は、あれと比較するぞ。

物語はよいのだから、その辺はとっても残念。もうちょっと時間と、想像力を使って欲しい。映画は、このあともシリーズ化して作るのだろうか? だったらもう少し考え直して欲しいな。あと、2時間少々という時間も。子供にとっては長すぎるんじゃないかと思った。

ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1)

ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1)

  • 作者: C.S.ルイス, 瀬田 貞二, C.S. Lewis
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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