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ロンドンとダブリンでの英語 [雑記(徒然なるままに)]

先週末からロンドンに行ってきました。バレエなど見てみました。

これはその時いったRoyal Opera Houseの公演開始直前。わー、ロンドン、わー、ヨーロッパ、といった雰囲気がバンバンと感じられました。

ロンドンにいて面白かったのは、お母さんが子供に「おしゃべり止めなさい」とトイレで叱っている英語も、キングス・イングリッシュ、というか、BBCの英語のアクセントであること。よく分からない格調の高さを、響きから感じたのだが、内容は子供をしかってるだけだからなぁ。電車の中で「もうすぐ着く」とか、「今どこどこ」などと電話で話しているのも、格調高い英語か、若者の変なアクセント。コックニーではないけれども。それでもアイルランドで聞くアクセントとはかなり違う。そして悲しいことに、こっちの方が聞きやすかった。

帰りの飛行機に乗るために、ヒースロー空港に行き、エア・リンガスだけの場所(ターミナル1の80〜90あたり)に行った瞬間、あー、アイルランドだー、と思わせたのは、そこにいる人たちのアイリッシュアクセントの英語。ちょっと変わった母音、アイルランド語の影響? と思わせる、最後の子音の響き。(現代アイルランド語は学んだことがないので、勝手な想像。古アイルランド語にあるpalatalization=口蓋音化、ドイツ語の「私」ichの最後のchが、「フ」ではなく「ヒ」に聞こえるけれど、母音は入ってない、そういう音になった子音を言う。文字で説明するのは難しい。これが英語の子音になっているような気がする。)そして結構きついrの音。こんなに違うとは、思っていなかったので、非常にびっくりした。

アイリッシュの友人が昔、「日本人はアイルランド人の英語を『なまっている』というけれど、日本語と違って共通語がないから、なまっているは正しくない。アイリッシュ・イングリッシュであって、日本人が『なまっていない』と思っている英語はアメリカン・イングリッシュだ」と怒っていたことを思い出す。日本語の共通語、っていうのも、かなり問題あるものだとは思うけれども、その主張は理解できた。

でも、アイルランド内でもかなりアクセントの違いがあるようで、ルームメイトのアイリッシュでウェックスフォード出身の子がいるのだが、彼女は学部はコーク大学に通っていて、始めのころはコークの人たちの英語がほとんど分からなかった、と言っていた。関東生まれ、関東育ちの私が、青森に行ってなにも分からない、と言う状態と一緒なのかも。行ったことないけれども。「日本は小さい国土なのに豊かな、地方独特の言葉、つまりお国言葉、とか、お国なまり、があるが、これは世界的にも特殊である」という話を聞いたことがあるが、これも結局「我が国特殊論」の一つなんだな、と思えた。たぶん、「国土が大きいのになまりが少ない」って言うのが当てはまるのは、北米だけなんじゃないのか? 


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amelielliot

こんにちは!
いわゆるクイーンイングリッシュを標準語として、スコットランド人なんかはかなり訛ってるなーって思ってました。特に、私が住んでるグラスゴー人は、普通のネイティブが聞いてもよくわからないことが多いって皆口を揃えていってるし、実際私も、慣れるのに苦労しましたー。人はとってもいいんですけどね。
又、お邪魔します!
by amelielliot (2006-01-04 03:23) 

kimuko

amelielliot様
コメントありがとうございました。スコットランドはかなりアクセントがきついそうですね。
ハリー・ポッターでもスコッツの英語の部分は、本来の英語がなんなのか、分かるまでなかなか読み進められませんでした。
学部時代の指導教官がグラスゴー出身のスコッツだったんですが、
彼の授業に参加していたアメリカの留学生達も、よく分からないとぶーぶー言っていました。
ネイティブでさえ厳しいのだから、日本語母語の自分に分かるわけ無いじゃないか、と開き直っていました。
by kimuko (2006-01-05 01:33) 

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