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留学・空港編 [study in Dublin]

厳密に言えば留学とはあまり関係ないのだが。

そもそも始めの時点で間違っていたのだ。スーツケースが29キロぐらいあったのだ。その重量のせいで、このたび初めてお金を払わされた。3万近く払わされたのだが、荷物をダブリン空港まで直接送るとなると、さらに値段が上がる、と言われたので、ヒースロー空港で荷物を一度受け取って、荷物を預け直すことにした。この辺でけちったのも問題だったのかもしれない。が、今まで明らかに重量オーバーしている荷物でも、エア・リンガスでは超過料金を取られたことがなかったので、それに賭けてみることにしたのだ。留学生活を始める前からカードを使わされたことで、かなりショックであったが。

ということで、スーツケースは預けたが、なぜかやけに重いバッグと、さらにノートパソコンを入れたカバンと二つ持って、さすがに空港内をうろうろする気にもなれず、タバコ吸えるところで一服して、そのあとは出発前に旧ゼミの先生より借りた(ほとんどもらったと言えるが)本を読んで時間をつぶす。で、ひゅっと飛行機で香港へ。

香港に着いた時は夜10時頃だったかな、ともかくかなり遅い時間だったし、荷物が重いのでやっぱりどこかに寄る気にもならず、出発ロビーで本を読み続ける。さすが、ダン・ブラウン。で、ひゅっと飛行機でヒースローへ。

荷物をピックアップするために、トランジットではなくパスポートコントロールへ向かう。この時点でほぼ24時間は起きてる状態。飛行機内ではうたた寝で4時間程度なので、思考能力はかなり落ちている。そして荷物が重い。30分以上待たされてやっと係の人のところに行って、アイルランドへ直接向かうこと、目的は留学であることを述べて、大学からの書類と入居先の書類を提出して、はーっ、と思っていたら。

もめた。生まれて初めて、ヒースロー空港で係員ともめた。いろいろ噂は聞いていたが、今までなにも起きなかったので、自分は大丈夫だと思っていた。甘かった。奥からお兄ちゃんがやってきて、なんだかべらべら文句を言っている。思考は停止状態だし、ヒアリングは苦手だし、しかもなんだか「イギリス大使館になんで行かなかったんだ」とか言ってるし。だから「アイルランドに行くのはなんの目的であってもヴィザはいらないと言われたんだ」と言っているのに、「This is simple, Madam」(しかもマダーーーーム、と延ばされて激しくバカにされた感じ漂う。そうだよ、東洋人だよ、なんか文句あるか、と思ったが)などと言って、私が出発前になんの準備もしてこなかったことを、くそっ丁寧なキングス・イングリッシュで責め立てるのだ。「だからいらないんだってアイルランド大使館に言われたのだ」という押し問答の末、その兄ちゃんは奥から何かの本を持ってきて、やっと確認した。で、係に「あ、いいみたい」なことを言って、はんこをやっともらうことが出来た。20ふん近くもめたと思う。しかし、一言の謝罪もないのね。apologize ぐらいいっても罰は当たらないと思うけど。要はオタクが知らなかっただけなのね、って広い心で受け止めてやってもよかったが、一言もなかった。「謝罪はないのか」と言ってやればよかった、と今なら思うが、疲れてたし、脳みそは死にそうだし、荷物は重いし、これ以上もめたくなかったし。と言うことでこちらも例の一言も言わず、パスポートコントロールを抜けた。

これで、あのターミナル3の、少なくとも兄ちゃんと、係のお姉さんは、アイルランドに行くのに、どんな理由であれ、滞在期間どれほどのものであれ、日本人はヴィザをとる必要がない、ということを知ったのであれば、それでよしとするか。

ちなみにダブリンの空港では、非常に厳重なパスポートコントロールに遭遇。これも初めて。かつては入国のハンコすらくれなくて、寂しい思いをしていたのに、変われば変わるものだ。そこで写真を撮られて、1ヶ月以内に長期滞在許可書を取りに行ってね、と言われて終了。ここでもヒースローでの扱いを思い出し、がっくりと疲れた。

と、今なら落ち着いて書けるかと思ったが、やっぱり思い出したらむかついたので、実は意外と私は「情熱的」(=怒りが持続する)なのかも、と思った。ちなみに、ヒースロー・ロンドン間ではもちろんにもつの課徴金はなく、さらに機内持ち込むつもりだったカバンも重量オーバーで預けることに。二つ預けたけど1ユーロも取られなかった。ちなみに、重い重いと思っていたら、今まで持ち運んでいた荷物(ノートパソコンじゃない方)は11キロあった。重いはずだよ。

未だになぜ二つの荷物があれほど重くなったのか、よく分からない。紙はほとんど入っていなかったのに。秋物の服のせいか?

このあとに大学で学生証を手に入れるのに、さらにもめるとはこの時は思っていなかったのだ。留学っていろいろ大変。コーディネーターさんに全部やってもらえばよかった、と思ったりした。それは無理だけども。何事も経験、というにはちょっと年を取りすぎた感あり。


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コメント 2

ぽん吉

スーツケース自体が重いんだよね。7Kgはあったんじゃない。昔は30KGまでOKだったのにね。ダンボール箱+キャリーがお勧めよ。こじゃれた日本人旅行客の中ではうくが、向こうは難民?スタイル多いから、問題ない。でも日本の税関でかなり疑われた。使い古しのムーニーマンの箱だったのが良くなかったのか。しかし、疲れていたときに外人にべらべらまくし立てられると、分けわからないよね。常日頃、見慣れてる顔じゃないから、どこ見て話聞いていいか分からなくなっちゃう。そのうち、「あっ。鼻の穴が結構、縦方向に延びてる」とか思ったりして、注意力散漫になっちゃうし。顔ジェスチャーが違うんだよね。鼻でっかいから、鼻ジェスチャーとかあるし。しっかし、空港に接客マニュアルとか早見チャートとか存在しないわけ?情報があって言ってるんだから、最初に確認して欲しいよね。まーイタリアだったら、乳パッド特大+アイラインをぐりぐり360度で、「うっふーん、確認プリーズ」で、パスだったかも。ロンドンで効くかどうか、わかんないけど、どうせ道理の通じない、不条理天国。理性じゃなくて、本能に訴えるのがいいのかもね。
by ぽん吉 (2005-12-02 14:30) 

kimuko

確かにスーツケース自身重い。キャリーバッグって高いし、留学前に無駄にお金使いたくなかったので、結局元々持っていたスーツケース出来たのよ。アイルランドはイタリアと違ってばっちり授業料取られるので。
確かに、鼻の穴は結構縦に伸びてますよね。鼻毛はちゃんと髪と女地色なのか、とか、気になる気になる。まあ、ここに書き連ねたら結構これも「フフ、いい思い出よね」とかになりそうな感じで昇華できたようなので、それもよしとして。ちなみにイタリアじゃないから、本能に訴えるのは結構難しそう。じぇんとるまんだし、一応。袖の下も通じなさそうだし(っつうか、そんなことしたら逮捕されてしまうか)。
I hate Britsということで。
by kimuko (2005-12-02 23:08) 

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