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ダン・ブラウン 『天使と悪魔』  [読書感想文]

今更な感想文ですが。

渡欧の飛行機内で読もうと思い、かつてのゼミの先生からお借りしました。「これだけいろんな人に貸されたのだから、アイルランドでゴミとなろうとも、この本も本望だろう」と訳の分からないコメント付きで。

アイルランドに来る前に気休めで通っていた英語学校(シェーン)の先生(私より10も年下)には、「『ダヴィンチ・コード』より始めはスピードが乗らない』とスロースタートとの報告を受けたが、そうでもなかった。『ダヴィンチ・コード』と同じような登場人物、つまり、主人公と彼と行動をともにする女性 対 冷酷非情な殺し屋とその雇い主である陰の黒幕 という形式は一緒だが、教皇選挙を絡めた様子が非常におもしろい。この本を抱えてローマへ、の方が、『ダヴィンチ・コード』抱えてルーブルへ、よりも惹かれる。

主人公が結構疲れてるのが、如実に感じられた。そういえばご飯全然食べてないよなぁ、せっかくイタリアなのに。そして、思っていたよりもバチカンがでかくてびっくり。中の様子が(どこまで本当なのかよく分からないが)結構分かったのもよろしい。スイス衛兵が見た目ほどかっこよさそう(あの辺なデザインでもかっちょいい、と私は思う)じゃないというのが残念でしたが。

東京からダブリンまで、待ち時間も合わせて24時間かかったが、ほとんど読み終わっていた、というぐらい、スピード感あふれてました。私としては『ダヴィンチ・コード』よりおもしろかった、という印象。というより、こっちは半年前に読んだのに、もうほとんど内容を覚えていないんだな。学問的好奇心を大いにくすぐるが、結局のところ軽い読み物、というのが今のところのダン・ブラウンの感想。知識量の多い、シドニー・シェルダン。いや、良い意味で。

天使と悪魔(上)

天使と悪魔(上)

  • 作者: ダン ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/10/31
  • メディア: 単行本


天使と悪魔(下)

天使と悪魔(下)

  • 作者: ダン ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/10/31
  • メディア: 単行本


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コメント 4

ぽづ太

配色が変わりましたね。素晴らしい。
by ぽづ太 (2005-10-09 03:14) 

kimuko

アイルランドを意識して緑。目にも優しい。
by kimuko (2005-10-09 03:55) 

kenta-ok

D Code よりも面白かったですか?読みたくなりました。
by kenta-ok (2005-10-09 11:02) 

kimuko

kenta-okさん、こんにちは。私としてはこっちの方がおもしろかったなぁ、と思うんですが・・・。ダヴィンチの方もお嫌いでなかったら、こっちも読んでみていいと思いますよ、
by kimuko (2005-10-09 17:47) 

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